難しいことをするのではなく、敢えて自分が出来る事に自信と誇りを持って聴かせる。これが"First Take"?って思わせるほどの冷静で深みのある歌声は、自信に満ち溢れ、聴く人の心に訴えかけてくるものがある。そんなスタンスである作品のような気がする。どうしても"Killing Me Softly"のイメージが強い彼女ではあるけれど、デヴュー当時はJazzシンガーという路線であり、あまりポップス要素は弱い作品ではある。アレンジは至ってシンプルでありながら、完成度は物凄く高い。ジャズアルバムと言えるものの、R&B、Funk等のエッセンスが織り交ぜてある所は、この時代のアーティストとしての特徴である気がする。歌声に関しても、他の女性ソウルシンガー達と比べてみても、あまり特徴的な部分は見当たらない所もある。どの曲も深い味わいのある楽曲ではあるけれど、ソウルというものを意識した"Compared to What"や"Tryin' Times"が僕は気に入っている。Roberta Flackのデビューアルバム。Marlena Shawなんかが好きな人には、お薦めな作品であると思う。だけれど、このアル
〝ニーナ・シモンより大好きなシ
- by 清水勝也,
2024-05-21 23:02:28
4.7/
5stars
今夜も何度も聴きたいアルバムだ。ベストトラックは冒頭の "Compared to What"です。個人的には "Ballad of the Sad Young Men"がお気に入りです。メアリー・J・ブライジ、ローリン・ヒルなどに影響を与えた有名なアルバムです。ネオ・ソウルの誕生に貢献したこのアルバムが1969年に発売されたとは思えないほど、色あせない洗練された洒落た魅力がある。圧倒的な歌唱力を聴きたいなら "The First Time Ever I Saw Your Face"を聴いてみてください
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