ロバータ・フラック 魂を感じ
- by MASAYUKIKUN,
2024-03-04 13:24:00
4.8/
5stars
。透き通っていながらも力強く、優しく心に染み入る歌声は、聴く者の心を離さない。スローテンポの中、スピリチュアルな独特の感性でつむぎ上げられた世界は、まさしく至福の時である。(1972年映画『PLAY MISTY FOR ME』(クリント・イーストウッド主演)に使用されたことがきっかけでヒットしたとのこと。) どの曲も、ロバータの個性が感じられ、粒のそろったアルバムになっている。大学で正規の音楽教育(クラシックと声楽)を受けただけあり、R&Bやソウル、ゴスペルをそのベースとしつつも、そのいずれとも異なるものになっている。 アルバム全体を通して、マイルス・デイビスのバンドの主要メンバーであった、ロン・カーター(Wood Bass)が曲の屋台骨を支える渋く重要な役割を果たしている。が、既に歌唱法は完成しており、その歌声は独自の世界を織り成している。要所でブラスセクションがソウル的なアクセントをつける。2曲目は、ボレロ調のリズムにフラメンコ・ギターが哀愁を添えたりする。 特に6曲目の「The First Time Ever I Saw Your Face」は、ポップ・チャート6週連続1位
商品Reviews(11)